※内容に広告・プロモーションを含みます。

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経営者みずからが広告塔となりプロモーションをしてマーケティングに成功した企業の実例から、中小企業の効果的な宣伝手法を探る

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企業のマーケティング担当になったけど、会社の知名度を上げるのに経営者が広告塔になる手法にはどのようなメリットとデメリットがあるのだろう。まとまった実例が見てみたいな。

 

↑本記事ではこういった疑問にお答えしています。

 

今回の記事はちょっと特殊でニッチな分野の記事ですが、最近企業のマーケティング担当になったという方には面白い記事になるんじゃないかと思います。

 

ちょっとした自己紹介です

・事業会社のマーケティング担当社員です

 

 

この記事で分かること

・社長を広告塔として露出させることのメリットとデメリット

・社長が広告塔として露出した会社の成功事例

 

 

忙しい人のための結論

・経営者みずから広告塔になるのはリスクがありますが、宣伝費用の削減になるため、当たればプロモーション初期には最適な宣伝手法です

 

 

※【注意点】

・大企業でも社長が有名ではない会社はたくさんあります

・経営者が企業の顔になるという宣伝手法はメリットがありますが絶対的な正解ではないため、プロモーションの1つの手段として考えてくれたらいいと思います

 

この記事をマーケティングのヒントの1つにしていただけたら幸いです。

 

経営者みずからが広告塔となりプロモーションをしてマーケティングに成功した企業の実例から、中小企業の効果的な宣伝手法を探る

 

すでに大きな会社が有名なのは当たり前のことですし、大きな会社の経営者が有名であっても何らおかしなことはありません。

しかし中小企業がこれから起業の認知度を上げるためには、様々なプロモーション活動をしていく必要があります。

様々なプロモーション活動の手法のなかの1つに、【社長自らが広告塔になる】という手法があります。

 

もちろん、社長が有名かどうかは企業の力にはあまり関係ありません。大きな会社の経営者は有名な人が多いかもしれませんが、大きな会社だからといって必ずしも経営者が有名というわけではありません。

例えば、NECとか清水建設の社長って知ってますか?

特に経営者が前面に出てくるわけではないのは、すでに企業が有名であったり、有名になる過程で経営者が露出しないという選択肢をとったからです。

 

本記事では会社がまだ今のように大きくない時期から、社長が広告塔として前に出て、プロモーション的に成功した会社をピックアップします。

 

中小企業の社長が広告塔として露出していくことは大きなメリットがあります。

しかしデメリットももちろんありますので、企業や経営者のタイプによってどういった宣伝手法をとるかは使い分けてもらえばと思います。

 

社長が広告塔となるメリット

 

経営者が広告塔になるメリット

・印象に残りやすい、インパクトがある

・親近感を持ってもらいやすい

・広告、宣伝費を抑えられる

 

 

印象に残りやすい、インパクトがある

 

企業の顔って様々な物があると思います。例えば1つの会社であっても、様々なサービスをしている場合は、「一体この会社は何屋さんなの?」と思うことがありますよね。

 

例えば楽天は【ECサイト・スポーツチーム運営・旅行業・携帯電話】など様々な事業を行っています。

楽天のように大企業になってしまえばあまり問題ないかもしれませんが、有名ではない中小企業の場合、新規のお客様に「一体何の会社なの?」と思われてしまうかもしれません。

 

しかし経営者という「人」が前面に出ていれば、その人の印象で会社を覚えてもらえるので、事業内容を理解してもらうよりも潜在的お客様の印象に残りやすくなります。

 

親近感を持ってもらいやすい

 

事業内容を覚えてもらうのはもちろん大切なことですが、経営者という「人」を覚えてもらった方が相手に親近感を持ってもらいやすくなります。

サービスの内容だけをプッシュしてもそれはお客様には情報・概念とだけインプットされるからです。

しかし経営者という「人」が前に出ていれば、より相手の感情の喚起を促せます。

 

広告、宣伝費を抑えられる

 

最近で言うと、YouTubeの例などがありますが、経営者みずからがYoutubeチャンネルを運営して一定の再生回数がある場合、宣伝費がかかるどころか逆に広告収入を得ることができます。

それは極端な例かもしれませんが、「お金はないが行動力はある」という経営者にはもってこいの宣伝手法です。

 

広告収入とまではいかなくても、経営者みずからが有名になると人々の頭に残りやすくなるので、取材を受けやすくなるなどメディアに出やすくなります。

経営者や技術者などその道のプロから話を聞きたい人はたくさんいますし、そういったメディアはたくさんありますので、経営者が露出することはそういったメディアに取材されるチャンスが増えるということなのです。

 

 

経営者が広告塔になるデメリット

 

経営者が広告塔になるデメリット

・世代交代には苦労する

・失敗すると覆すのが難しい

 

 

世代交代には苦労する

 

経営者が露出するのは大きなメリットがありますが、引き際が肝心です。

 

社長の印象があまりにも強くなりすぎると、なかなか後続者への引継ぎ、もしくは引退というものが難しくなります。

経営者が露出して会社が大きくなるのはとても良いことですが、バトンタッチの時期に悩むものです。

もし経営者が変わったら、これからプロモーション活動をどうしたらいいかとか、新しい経営者は受け入れられるだろうかとか、様々な問題が浮上するからです。

 

大企業なら経営者が変わってくらいで大きな損失になることはないだろうと思う方もいるかもしれませんが、そんな簡単なわけにもいかないのです。

 

その点、会社の未来のことを考えて表舞台から引いたジャパネットたかた元社長の髙田明氏の引き際は鮮やかでしたね。

 

失敗すると覆すのが難しい

 

印象が残りやすいというのは、良い意味でも悪い意味でもイメージが偏る可能性があります。

有名になるのは諸刃の剣ですから、経営者に悪いイメージがついてしまうと、なかなか覆すのが難しいです。

よってマーケティング担当者は、企業の経営者が露出に向いているのかそうでないのか、見極めなくてはいけません。

 

社長を広告塔として打ち出すプロモーションに成功している会社

アドバタイズメント

 

ここからは具体例です。

戦略的に社長を会社の顔として売り出してそれに成功している会社の実例を挙げていますので、結果的に社長が有名になっている(と思われる)例は除外しています。

 

アパホテル

 

非接触型ホテルとして新型コロナウイルスの無症状患者や軽症者の受け入れの旗揚げをするなどをして、メディアに取り上げられるなど、アパホテルはマーケティングに関してもかなりやり手です。

今回のコロナの対応でも元谷芙美子取締役社長自らがメディアに顔を出し、インタビューを受けていました。

しかしコロナ前から元々ホテル業界の中でもアパホテルの社長は目立っていました。

奇抜なファッション(主に派手な帽子)で強烈なインパクトを与えていました。

 

社長の顔をプリントしたカレーを販売するということも何故そんなことをしようと思ったのかはわかりませんが、【目立つ・有名になる】という目的は十二分に達成しています。

とりあえずビジネスホテルに泊まろうかな、どこかないかな。

と考えている人に対して、アパホテルは思いつきやすいんじゃないでしょうか。

 

こちらはアパ社長の経営戦略が書かれた本です。

Amazonには「じつはすごいマーケティング本」との口コミも書かれている良書です。

 

株式会社ジャパネットたかた

 

テレビ通販の王様といえば【株式会社ジャパネットたかた】が思い浮かぶ方は多いと思います。

同時に創業者・髙田明氏のあの高いトーンの張りのある声も脳内再生されますよね。

 

髙田明氏は元々、家業である長崎県佐世保市のカメラ店主でしたが、10年あまりでテレビ通販王となりました。

2015年には後継者(長男)にポジションを譲り、サッカーJリーグの社長に就任しました。

それまで大企業になってからも通販番組に出続けたというのがすごいところです。

 

人は何回も会っている人に親近感を覚えるようになるという脳の仕組みがありますから、それを考えての戦略なのでしょうが、見事に成功しています。

 

髙田氏は観光写真からマーケティングを学び、訪問販売・ラジオショッピング・テレビショッピングへとステージを上がりながらビジネスを洗練させていきました。

 

わかりやすく製品を伝えるため、感動を伝えるために社長自らが商品のプレゼンテーションを行います。

小手先ではどうにもならない情熱があるからこそ、理論的に伝え方を突き詰めていきます。

 

髙田明氏の自叙伝です。

 

 

テックキャンプ

 

ビジネス系のYouTuberとして有名なマコなり社長です。

ビジネス系YouTuberとしてはトップの1人なんじゃないでしょうか。

チャンネル登録者数90万人はビジネス系YouTuberではなくてもすごい数です。

 

20分前後の動画で「仕事・人生に役立つ話」を早い口調で話すというのが動画のスタイルなのですが、音声を聞くだけでも成立するような動画の作りなので、通勤時などに聞きやすく、習慣化しやすさがあります。

多くの人に支持され、90万人というチャンネル登録者数を達成しているマコなり社長ですが、本業はなんとYouTuberではなく本業はテックキャンプというプログラミングスクール(エンジニア育成スクール)の社長さんです。

 

多くの方がそうだと思いますが、僕ははじめマコなり社長を知ったときに、YouTuberとして知りました。

それからマコなり社長がテックキャンプというプログラミングスクールを運営していることを知りました。

これを知って僕はマコなり社長のことを非常に上手いなぁと思いました。

 

というのがビジネス系YouTuberとして仕事でつかえる・ためになる話をして支持している人が多いということは、「あんな良いこと言ってるマコなり社長が運営しているプログラミングスクールは良いサービスに違いない」と思う人がたくさんいてもおかしくないですよね。

そうなると「何か手に職をつけたいリスナー・プログラミングを学びたいリスナー」あたりはマコなり社長が運営しているテックキャンプの受講生になる確率が高いですよね。

それにYouTuberとして有名になれば広告費がかからないどころか、逆にYouTubeの再生回数によって広告費を稼げるんです。

 

【受講生増えるし、YouTubeの広告費も稼げる】

 

これは一石二鳥のプロモーション戦略ですね。

かなり上手いと思いました。

 

アップル

 

すでに故人ではありますが、経営者みずからが露出してマーケティングを成功させた最たる例はアップルのスティーブ・ジョブズじゃないでしょうか。

スティーブ・ジョブズは知っての通り、エンジニアとしてだけではなく、マーケター・プレゼンターとしても天才です。

スティーブ・ジョブズは自分の製品を自分の言葉でプレゼンテーションしました。

これこそ究極の経営者でありビジネスマンです。

 

 

非常に個性が強く、内部の人間とは軋轢も生んだそうですが、彼が天才であり、世界の技術革新を進め、多くの利便性と幸福な人々を生んだことは間違いありません。

 

ケンタッキーフライドチキン

 

ケンタッキーフライドチキンのおじさんの人形といえば、すぐに思い浮かびますよね?笑

あの人形の名前がカーネル・サンダースという名前というのも、たくさんの人が知っていると思います。

でも、あの人がケンタッキーフライドチキンの創業者でハーランド・デーヴィッド・サンダースという実在した人物だということを知っている人はどれくらいいるでしょうか。

 

すごいですよね。亡くなってまでまだ自分の会社の広告塔してるんですよ(笑)

自分をキャラ化して像にしちゃえば広告塔の世代交代なんかしなくていいんですよ。

トップの人間が企業の顔になるというプロモーションを突き詰めた究極の形ですよね。

 

ちなみに1980年に90歳で亡くなったカーネルおじさんですが、人形は彼が60歳だった頃をモデルにしています。

 

 

 

 

まとめ:経営者と企業に合ったプロモーション活動をしましょう

 

経営者みずからが露出してプロモーションに成功している例を挙げましたが、皆さんに共通していることは【強烈な個性】があるということです。

強烈な個性を裏付けるものは使命感や情熱でしょう。

 

今回は以上です。

これらを参考に、企業の経営者が表に出るタイプかどうかの1つの基準として考えていただけたら幸いです。

 

 

 

 

  • この記事を書いた人

ヒロ

事業会社でリモートでマーケターやってます。このブログは主に力抜いて思うことを書く場としています。たまにマーケティングのノウハウとか書きます。

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