本記事では30代未経験からWebマーケターに転職した僕が職務経歴書や履歴書に書いたことや、自己PRした内容について解説しています。異業種からWebマーケターにキャリアチェンジしたいという方は、是非最後まで読んで参考にしてみてください。
とはいえそもそもWebマーケターの職業がどういったものなのかまだ曖昧な方のために、っていう人のために、まずはWebマーケティングについて解説します。
Webマーケティングとは
Webマーケティングとは、平たく言うとインターネットを使った集客のことです。Webサイト、Web広告、SNSや動画などを使って集客を行うことを言います。
ITの進歩やコロナウイルスの影響で、ECサイトなどWeb上で集客から購買まで完結するビジネスが急速に増えています。集客から購買までとは行かなくとも、認知獲得から見込み顧客化(リード獲得)までWeb上で行い、あとは営業担当者が商談とクロージングを行うといった営業プロセスは、今やもうどんな業界でも目にする風景となりました。
こういったWebサービスやWebを使っての集客方法の需要の高騰と共に、Webマーケティングの技術を持ったWebマーケターの需要の急速も上がっています。Webマーケターは年収が高水準かつ上がりやすく、人材自体が足りていないので、未経験でもこれから十分にキャリア形成として魅力的な職業と言えます。
Webマーケターとしての転職先はどんな会社があるか?
Webマーケターといっても、所属する会社で働き方はそれぞれ異なります。Webマーケターとしての転職先を3つの大きなカテゴリーに分けて解説します。
マーケティング支援会社
マーケティング支援会社とは、その名の通り、他社のマーケティングを支援することを専門にした会社です。マーケティング会社とは言っても事業内容はさまざまなで、SEO・SNS・広告・動画などのどれかに特化していたり、事業戦略からコンサルティングするマーケティング会社もあります。
プロフェッショナルの集まりなので、入社できれば急速なスキルアップが望めますが、まず未経験から入社することは難しいです。
広告代理店
広告代理店は、クライアントから依頼を受けて広告の作成や運用を行う会社です。未経験から広告の運用を任せられることはほぼないと思ってよく、マーケティング会社の次に入社の難易度は高いでしょう。入社するとしても最初はアシスタント的な役目から経験を積んでいく形になります。
事業会社のWebマーケティング部
最後に、事業会社のWebマーケティング部に就職する方法です。食品・アパレル・アプリ・家電・飲食店・美容・医療などがWebマーケティングに力を入れている印象がありますが、全ての業界にWebマーケティング職があります。
もちろん即戦力が有利なことには変わりませんが、3つのカテゴリーのなかでは一番何度が低く、未経験でもねらい目です。
Webマーケティング職の年収は?
Webマーケティング職の年収は、東京で400万円から700万円程度です。1000万円以上稼いでいる方もいらっしゃいます。
このようにWebマーケターはWeb/IT系の仕事のあるあるではありますが、スキルアップとともに高収入を狙いやすい仕事といえます。
ちなみに僕は地方の田舎在住で未経験という立場だったので、キャリアチェンジ直後の年収は350万円でした。田舎の350万なので東京であれば450万くらいの年収になると勝手ながら思っています。物価も違いますしね。普通に家賃とか1.5倍から3倍くらい違うんでね。
Webマーケターの良いところは本業だけの年収を上げやすいだけではなく、アフィリエイトやWebコンサルなどの副業で稼ぎやすいという利点があります。ちなみに僕も本業とは別にアフィリエイト(Webマーケティング)でも稼いでいます。
30代未経験からWebマーケターに転職をした僕の以前の状況
僕がWebマーケターになる前にどんな状態だったかを説明しましょう。
- ホテルフロントとして接客業に従事していた
- Webマーケティングの存在を知ったのが30歳になってから
こんな感じで完全に素人でした。
ではWebマーケターとして転職するために僕が何をしたか。
- 本業をしつつも、アフィリエイトなどの副業で学習&経験を積んだ(経験がなければ作る)
- 前職での経験でWebマーケターとして活かせる部分をアピールした
大まかに言うとこんな感じでした。
ちなみに今は事業会社からWebマーケターとしてさらに転職し、Webマーケティング支援会社で自社とクライアントのマーケティングの両方を手掛けています。
以下現在の僕の業務です。
- サービス開発
- LP作成
- オウンドメディア運営
- メルマガ配信
- Twitter運用
- ホワイトペーパー制作
- アンケート調査コンテンツ制作
- クライアントWebサイト編集
出来ることが色々増えたので、色々やっている状態です。
以下からは未経験からWebマーケティング転職するための履歴書のポイントを解説します。
未経験からWebマーケティング転職するための履歴書のポイント
ここからやっと本題ですが、僕が履歴書に書いたことのポイントをまとめて、最後には書いたものの例をシェアします。
例と言ってもほぼそのまま載せていますので、かなりリアルです。以下では志望動機を書くにあたって大切なことが書かれています。
きちんと会社のことを調べておく
そもそも当たり前ですが、会社のことを調べておかないと志望動機も何もありません。履歴書に志望動機を書くために、まず会社のHPでも何でもいいので、入念に調べてみましょう。
僕は会社にエントリーする前に、その会社の商品を使ってみたりしていました。会社のことを調べておかないと、志望動機の理論武装ができないし、そもそも面接に行けたとしても不安です。
自分のなかで志望動機として腑に落ちないと言葉もしどろもどろになるので、きちんと会社のことを調べておきましょう。
理念・事業内容に共感しているか
どんな会社でも理念や事業内容があります。そしてそこには共感できる部分があるはずです。会社はその会社の理念や事業内容に共感してくれる人を求めています。
会社のことを調べて、その会社の理念や事業内容に共感できるかどうか自分の胸に聞いてみましょう。面接でも必ず聞かれます。
会社のカルチャーにフィットしそうか
業界にはその業界の色というか傾向があると思いますが、個々の会社でもそれは同じです。会社には会社のスタイル・カルチャーがあります。
- 黙って仕事するのか、気軽に談笑しながら仕事するのか。
- 早く終わらせることを正義とするのか、残業してでも終わらせるのか。
- 言われたことを黙々とやってくれる人が良いのか、主体的に動いてくれる人が良いのか。
会社ごとに文化が違うので、求められる人材が違います。その会社のHPなどで従業員のインタビューなどを見ると、なんとなく感じられる場合もありますので、どんな系統の会社なのか想像しておくのもいいでしょう。
僕の志望動機
ここからは一番みなさんが見たかった部分だと思います。
以下が実際に僕が書いた志望動機です。
一部変更している部分もありますが、ほぼそのままですのでかなりリアルです。
現在私は宿泊業に従事する傍ら、Webサイトを運営し通販事業を行っております。ユーザー分析を行い、購買層を明確化し、お客様のお悩みを解決する手段として商品を提案するコンテンツ作成を行っております。
〇〇〇〇を独自のノウハウで行い、お客様方から確かな信頼を得られている点に魅力を感じ、貴社を志望いたしました。新しいことに挑戦し、△△△△のために、貴社の取り組みをさらに多くの方に広めるため、今後強化されるというWebマーケティング分野のプロフェッショナルとなり、貴社に貢献させていただきたく存じます。
〇〇〇〇の部分は会社の事業内容です。△△△△の部分は企業理念の部分です。
自己アピールをしつつ、あなたの会社の事業や理念に共感していますよ、というある種無個性ではありますが、無難な志望動機です。志望動機の後半では今後の展望も書かれているため強いアピールとなりました。
未経験からWebマーケティング転職するための職務経歴書のポイント
職務経歴書に決まったフォーマットはありませんが、
- 特技やスキル
- 今までの仕事の担当業務
- 自己PR
くらいは書いておきましょう。【職務経歴書 テンプレート】とかでググるとたくさん出てくるので、参考にしましょう。
特技・スキル
ここにはWebマーケティングのために自分でやってきて身に着けたスキルを書きましょう。
以下は僕が職務経歴書のスキルの欄に書いていたことです。
- SEO(アクセス解析/競合分析/キーワード選定)
- セールスライティング(CTR30%程度/CVR3%程度)
- プログラミング学習中(HTML/CSS/JavaScript)
- Webデザイン(WordPress/Photoshop/Cacoo)
- Web広告学習中(リスティング広告/SNS広告)
あとは元々ちょっと英会話できたのでそれも一応書きました。英語はWebマーケターには全然関係ないと思いますけど、一応ね。
関係ない事でも特技があれば、勉強熱心なことをアピールするには良いと思います。僕が受けたのは未経験OKの求人だったこともありますが、面接では詳しいことはあまり突っ込まれませんでした。
会社説明会に出向いてその場で履歴書を出したことなど、意欲があったのが良かったみたいですが。
以下ではWebマーケターになるために勉強して評価されたことと逆にそこまで反応されなかったことを書いていきます。
【Webマーケター転職のために勉強して評価されたこと】
・アフィリエイトをやっていたこと
本当にそれだけです。
SEOとかアクセス解析とかも職務経歴書には書いていたんですけど、
詳しいことは聞かれませんでした。
【Webマーケター転職のために勉強したけど面接の時には何も聞かれなかったこと】
- プログラミング学習中(HTML/CSS/JavaScript)
- Webデザイン(WordPress/Photoshop)
サイト運営などについてはちょこっと聞かれましたけど、プログラミングやデザインなどのことには特に何も触れられなかったです。僕の場合はマーケティングに特化したポジションの求人だったので、
面接の時にはプログラミングやデザインについては聞かれませんでした。
でもほとんどの会社ではWebマーケターはマーケティングだけしていればいいだけではなく、プログラミング(コーディング)やデザインも任せられることがあります。ECサイト運営職とか、Webサイト管理職などの名前で募集しているケースが多いからです。よって、未経験からWebマ-ケターになりたければ、プログラミングやデザインもできた方が企業にとっても採用しやすくなります。
色んなスキルセットを持っていれば自信にもなるので、Webマーケターを目指していてもプログラミングやデザインの勉強をしていて損はありません。
ちなみに僕はプログラミング学習の取り掛かりとして、学習をブーストさせるとともに、挫折を防ぐためにオンラインスクールのTechAcademyのフロントエンドコースを受講しました。
TechAcademyではカリキュラムを勧めつつわからないところはチャットですぐに質問出来て、ビデオチャットのサポートもあるので挫折率が高いプログラミング学習において挫折を少なくしてくれます。
以下は僕が受けたコースの一部です。
1コース4週間で15万円くらいかかりますが、上手に受ければ5コースを2か月20万くらいでうけられるので、僕はその方法を使ってたくさん受けてました。
方法を別記事にまとめていますので、こちらの記事も合わせてご覧下さい。
関連記事:【お得情報あり】TechAcademyのWebマーケティングコースを受講しました【正直な感想】
短期間で様々なスキルが身についたおかげで転職して年収が上がってすぐに元はとれたので、良い自己投資でした。
とはいえ色々不安だと思うので、まずは無料体験やカウンセリングを受けてみるのも良いでしょう。
なお、「ブログで稼ぐには時間がかかる!もっと早く実績を積みたい!」という方はクラウドソーシング系のサイトでWebライティング受注するのもありです。履歴書や職務経歴書でもアピールできますし、Webライティング(SEO)やセールスライティングも学べるので、Webマーケターになってからも活かせるはずです。
前職の担当業務
前職の経験でWebマーケターに活かせることを書いてください。前職がWebマーケティングとは無関係でも何かしら関連づけて書けることはあるはずです。
本格的なWebマーケティングとまではいかないものの、僕もホテルマンとして接客や店舗運営以外にも以下のようなことはしていました。
- 予約サイト管理
- 顧客分析
- 商品開発
- マネジメント
Webマーケティング未経験だとしても、これらのこともアピールできないことはないので、関連付けられそうなことは書いていきましょう。
【前職の業務担当の欄に僕が書いたこと】
基本的なフロント業務の他に、Web管理や店舗運営も行っていました。特にWeb管理ではお客様層の傾向とニーズを分析し、それに伴ったプランの作成を行い集客につなげていました。店舗運営に関してもお客様の層を理解し、〇〇〇を改善し、予約サイトの口コミを△△から最高△△まで向上させ、〇〇で成績1位を獲得しました。マネジメントに関しては、他店舗へ配属される新人の教育まで行いました。チェックイン等の接客フローチャートやその他業務マニュアルを作成し、新人社員からは「HIROさんの作ったマニュアルのおかげで不安がなくなり早く仕事をこなせるようになりました」と感謝の言葉を頂きました。
自分が携わった業務で数字がどれだけ良くなりましたみたいなことをアピールできると良いですね。Webサイトの管理や顧客分析をしているということでマーケティングらしいことも書いていますし、マネジメント的な役割が出来る人はどの業界でも重宝されるので、書いておきました。転職先の会社に対して、自分の将来のポジションを想像させやすくなると思います。
30代未経験からのWebマーケティング転職をした僕の自己PR
【自己PRに僕が書いたこと】
学習意欲が高く主体性を持ってスキルアップができます。必要であれば書籍を購入したりスクールを受講したりと、スキルアップのためなら自己投資を惜しみません。意欲さえあればいつからでも何でも学べるという確信があります。将来的にWeb業務の中核になるからには、プログラミングやデザインの知識も必要ですので、マーケティングの知識だけでは厳しいと考え、TechAcademyのフロントエンドコース・Webデザインコース・Webマーケティングコース・Webディレクションコース等を受講し、受講後も学習を続けています。
ここはもうWeb/ITの仕事なら必須の【学習意欲のゴリ押し】です。未経験ならたいした実績などそうないでしょう。常に新しい情報が飛び交うWeb/ITの仕事において、未経験のくせに学習意欲がなければ話になりませんからね。逆に【こいつは自分で学習して伸びていきそうだな】と思ってもらえれば採用の確率は上がります。
面接では聞かれなかったことも、勉強しておいて損はない
まとめです。
【就活するにあたって職務経歴書や履歴書に書いたこと】
- 本業をしつつも、アフィリエイトなどの副業で学習&経験を積んだ(経験がなければ作る)
- 前職での経験でWebマーケターとして活かせる部分をアピールした
あとはWebマーケティングだけではなくプログラミングやデザインもかじっておくと採用確率はあがります。また学習意欲をアピールして将来性を買ってもらいましょう。勉強すれば自信にもなるし、勉強しておくのもいいかなと。結局、勉強すると自分が楽になるので、やるにこしたことはありません。自分のために勉強するのです。
勉強すれば自分のスキルが上がって人材価値が上がるし、会社としてもあなたのスキルが上がってくれたら嬉しいはずです。学習ならびにスキルアップは、お互いにWin-Winになるための最強の手段です。ほんと【パンがなければケーキを食べればいいじゃない】と言ったマリーアントワネットじゃないけど、経験がないなら自分で経験すればいいじゃない、って感じですね。結局ノーリスクなので。手を動かしたもん勝ち、やったもん勝ちなのです。
僕は学習して実践してWebマーケティングのスキルを付けて転職に成功しました。数年前まではWebマーケティングなんて知りもしなかったのに、すごい変化です。僕が体験したこの喜びを、他の誰かにも味わってほしいと思ってこの記事を書きました。これを読んだあなたが、少しでもWebマーケティング職に転職する確率があがれば幸いです。