みなさんヒレナガゴイという品種の魚をご存じでしょうか。
ヒレナガ錦鯉とも言うので、錦鯉の仲間ですね。
僕はこのヒレナガゴイという魚に魅了されてしまった男なのです。
このトピックについては早々に書かなければいけないと思っていました。
では、今日はヒレナガゴイについて語りましょう。
目次
ヒレナガゴイの魅力を徹底解説!観賞魚に最適の美しい錦鯉
以下からはヒレナガゴイの魅力や飼い方について解説していきます。
ヒレナガゴイの歴史と美しさの秘密
ヒレナガゴイの良さと言えば、その美しさです。
体色は白(プラチナ)・黄金・柄有りと、通常の錦鯉のように様々です。
文字通りヒレナガゴイというだけあって、ヒレの長さは通常の錦鯉の2倍以上です。
ヒレをゆらゆらさせながら泳ぐ姿は、まるで天女のようです。
なぜそんなにヒレが長いのかというと、突然変異というわけではなく、錦鯉とインドネシア原産のヒレの長い鯉との交配によって生まれた品種だからです。
経緯としては、1977年に当時の皇太子明仁親王が埼玉県水産試験場を訪れた際に、インドネシア産の鯉との品種改良の提言があったそうで、それから品種改良が始まったそうです。
そのため、ヒレナガ錦鯉の歴史はまだ40年程しかなく、それ故に未だに愛好家が少なく、マイナーな品種になっているのでしょう。
錦鯉は世界的に人気でたくさんの愛好家がいます。
安価なものは500円くらいで購入できますが、品評会で賞を取った個体になると1匹1000万円以上もする個体もいて、奥の深さを感じます。
錦鯉の世界的なブームはすごいので、ヒレナガゴイも輸出すれば世界中にかなりの愛好家が生まれると思います。
ヒレナガゴイは単純に錦鯉に長いヒレが付いているというプラスαの要素があるので、良いと思うんですが。
ヒレナガゴイのゆらゆらとキラキラの癒し効果
ヒレナガゴイの良さについてですが、ゆらゆらとキラキラによる癒し効果があります。
人の脳は、ゆらゆらしたものやキラキラしたものを見ると、癒されます。
例えば
・わざわざ寒い思いをしてオーロラを見に行く
・舞妓さんの袖が長い
・キャンプのゆらゆらした火を見ていい感じになる
これら全て揺らぎによる癒しです。
(ガスバーナーなどの火を見ても癒されないのは、ゆらゆらしてないから)
さらにヒレナガゴイはキラキラの癒し効果も持っています。
例えば
・人は宝石が好き
・人は星空や夜景が好き
・人はわざわざお金を払ってプラネタリウムを見るのが好き
これらすべて成立するのは、人がキラキラを好きだからです。
そして、ヒレナガゴイの鱗もキラキラしています。
特にプラチナ色の品種はかなりキラキラしています。
つまりヒレナガゴイは、ゆらゆらとキラキラの癒し効果のダブルパンチなわけですね。
まるで宝石を散りばめた羽衣が水槽の中で泳いでいるようです。
興味が湧いてきましたか?
では飼い方に移りましょう。
ヒレナガゴイの生態と飼い方
ヒレナガゴイの飼い方に移ります。
ヒレナガゴイの購入方法
基本的に、10cmくらいの幼魚が売っています。
あまりどこでもでは売っておらず、ホームセンターでたまに見る程度なので、
近所で売ってなければネットで買うのがいいでしょう。
ヒレナガゴイの大きさ
大きさは飼育下でも45cmくらいにはなるので、最終的には最低でも90cm水槽が必要です。
ヒレナガゴイの寿命
上記したようにまだ40年ほどしか歴史のない品種改良種のため寿命のほどは定かではありませんが、
20年は生きるようです。
通常の鯉が80年ほどの寿命であるため、同じくらい生きるのではないでしょうか。
ヒレナガゴイを飼う適温
適温は22度から25度くらいです。
鯉なので日本の寒い季節にも対応できそうですが、
東南アジアの血も引いているからか、個人的には冬場はヒーターを入れたほうが良い印象です。
ヒレナガゴイ飼育におすすめの底砂
底砂については、砂を入れても入れなくてもいいでしょう。
もし底砂を入れるのであればエラから出しやすく口を傷つけない目が細かい田砂などが良いでしょう。
水草や貝などはバリバリ食べてしまうので、景観を崩したくなければ入れない方がいいです。
ソイルだとヒレによって土が舞ってしまうので、ソイルは入れないでください。
ヒレナガゴイは他の魚との混泳はできる?
性格的には鯉と一緒で温和なのでヒレナガゴイから攻撃することはありませんが、
(口に入らない大きさなら)
攻撃性の強い魚との混泳は控えた方がよさそうです。
大きくて温和な魚となら基本的に混泳可能です。
ヒレナガゴイと混泳できるおすすめの魚
基本的に鯉の口に入らない温和な性格の魚なら混泳できます。
・もちろん鯉
・泳ぎの速い系の金魚(コメット、朱文金など)
・プレコ
・淡水エイ
・オキシドラス
・チョウザメ
・クラウンローチ
など。
ヒレナガゴイとの混泳におすすめできない魚
・ポリプテルス系(鯉のエサ食いが強すぎてポリプテルスがひもじくなっちゃう)
・シクリッド系(攻撃性が強くせっかくの長いヒレをボロボロにしちゃう)
・泳ぎの下手な金魚(らんちゅうなどはエサ食いに負ける)
・口に入ってしまうくらい小さな魚(普通に食われる)
・攻撃性の強い肉食魚全般
アロワナとかは混泳に成功している人もいるので絶対にダメではないけど、
個々の性格とかパワーバランスとか見て試してみないとなんとも言えないところではあります。
ヒレナガゴイの餌
餌は鯉の餌でOKです。
鯉と一緒で基本的に魚の餌なら何でも食べます。
餌をやっているうちに、錦鯉や金魚やスネークヘッドと同じように餌くれダンスをする姿もとても愛らしいです。
大食漢でエサ食いが上手なので、他の魚と混泳させるときはちゃんと他の魚に餌が行き着くように、
先にヒレナガゴイに満足させてから他の魚に餌をあげると良いかもしれませんね。
といっても、他の魚のエサも食べちゃうんですけどね。
ヒレナガゴイの水槽
水槽の大きさを間違えなければ、かなり飼いやすい魚です。
濾過力の強い上部フィルター付きの水槽セットが良いでしょう。
小さい頃は良いですが、大きくなるので最低でも90cm×45cm×45cmの規格水槽は用意しましょう。
ヒレナガゴイ飼育に適したフィルター
餌を適量あげれば汚れも抑制されますが、たくさん食べればたくさんフンもしますし、体も大きくなるので
上部フィルターなどの強力なものを使ってください。
おすすめの水槽で紹介した水槽セットについている上部フィルターなら問題なくヒレナガゴイの飼育に適しています。
水替えについて
水槽の大きさや魚の数などにもよりますが、基本的に週に1回は4分の1程度は水換えしましょう。
こればかりは水槽の汚れ具合とかにもよりますので何とも言えませんが、それは各々の飼育環境に合わせて水替え頻度を多くするなり少なくするなりすれば良いと思います。
一番大事なのは水槽の水や魚の様子をしっかりと観察することです。
ヒレナガゴイの病気
「錦鯉 病気」とかで調べてもらったら錦鯉がかかる病気と対策を網羅してるサイトがたくさん出てくるので参考にしてもらえば良いと思います。
病気は尾腐れ病とか松かさ病とか色々ありますが、基本的に対処法は隔離・水替え・薬浴・塩浴などです。
寄生虫に侵されていたらピンセットでとってあげるなどの対処が必要な時もありますが、水槽での飼育ではほぼありません。
基本的にいつも餌のあげすぎや急激な水温の変化に注意しておくしかありません。
病気のリスクを減らす手段として、フィルター内に殺菌灯を入れたり、殺菌灯入りのフィルターを使っておけば安心ではあります。
あとはやっぱりヒレナガゴイがちゃんと元気に泳ぎ回っているか、
フラフラしてないか、一か所にじっとしてないか、体に異常はないか、
日々しっかりと観察して病気を予防するのが大切です。
観賞に最適なヒレナガゴイを迎え入れましょう
錦鯉は上からみるものだと言われていますが、ヒレナガゴイに関しては上からでも横からでもその美しさを十分に発揮します。
英語ではBUTTERFLY CARPと言います。
直訳すると蝶鯉ですね。
この英名はヒレナガゴイのことを上手く表現していると思います。
一度YOUTUBEでBUTTERFLY CARPと検索してみるといいと思います。
想像以上にヒラヒラしてます。
美しいだけではなく、かなり飼いやすい部類の魚なので、是非飼育してみてはいかがでしょうか。
コメントを投稿するにはログインしてください。