昨今、働き方改革なんて言葉が出てきていますが、ブラック企業が生き残っている現状があります。
そもそも、働き方改革を掲げて、残業を減らして休みを増やしたからとて、それが本当の働き方改革になるのかは疑問です。
嫌な仕事をする時間が1日10時間から8時間に減ったからとて、それは本当の働き方改革ではありません。
本当の働き方改革とは、その8時間なら8時間が「楽しい!やりがいある!」と思えるようになることです。
世の中には、特に日本人は責任感が強いのか、辛い仕事でも逃げずに続けて心身を壊してしまう方がたくさんいます。
僕もかつてはブラック企業に勤めて辛い日々を送っていました。
しかし転職を機に全然違う業界に飛び込んだ結果、収入も休みも増やすことが出来ました。
結局、いくら政府が動いても世の中が変わるには時間がかかりますので、自分でどうにかするしかないのです。
この記事は辛い仕事の日々を送りながらも、環境を変えることを躊躇しているかつての僕と同じ境遇にいる方たちを助けるために書いています。
僕は逃げて生き延びた
もう5年以上も前のことですが、僕は技術系の仕事についていました。
当時は月々の残業時間が100時間前後あり、繁忙期には200時間近くも残業している人もいました。
残業代は貰えることはもらえますが、仕事が終わって無いからということで自発的にサービス残業している人もいて、社畜の集まりといった感じでした。
業界的に超過勤務は当たり前の状況なので、転職をしても同じ業界である限りどこも同じという事で、先輩たちは辞めずに仕事を続けていました。
目の前の業務をこなすだけの日々で、余暇を楽しむ暇もなく、みんなワーカホリックの状態でした。
そういった職場なので当然のごとく体を壊す先輩もいました。
たまに休みがあってのなんの楽しみもなく、僕の直属の上司の口癖が「仕事やめたい」でした。
上司の姿は未来の僕の姿です。
もしかしたらそれより酷いかもしれません。
そうなる前に逃げようと思いました。
当時すでに何のために生きているのかわからなくなっていたので、転職は必然でした。
生活の中になんの希望も楽しみも見いだせなかった僕は、人生を変えようと思いました。
色々ありましたが、今は転職して本当に良かったと思っています。
逃げない理由
日々の業務に追われていると、業務をこなすのに精一杯になり思考停止してしまい、本当はやりたくないのに不満を抱えながらも仕事を続けてしまうことがあります。
本当は辛いのに、辛いながらも慣れてしまって、転職に対して二の足を踏んでしまう人が多いと思います。
逃げない理由は人によって様々だと思いますので、その理由と対処法について語っていきます。
収入のため
たくさんお金を貰えるから辛い仕事でも我慢しているという方はたくさんいらっしゃると思います。
僕がブラック企業に勤めていた頃も、そう思っていた時期がありました。
しかし過労により心身ともに疲弊し、体調を崩してしまった先輩が多数いました。
いくら残業代を稼いでも、それが通院費や薬や入院費に消えていっては意味がありません。
ストレス発散のためにパチンコにお金を使う先輩もいました。
僕もストレス解消のために週に2-3回は居酒屋で酒を飲んでいました。
本末転倒ですよね。
僕の場合は転職して収入も休みも増えましたが、別に収入が前と同じでも、もしくは下がっても体を壊すよりはいいでしょう。
収入が下がるなら、固定費を見直せばいいです。
転職と同時に家賃の低いところに引っ越せば良いですし、他の出費を見直すいい機会になります。
転職しにくくなるため
職を転々としていると「続かない人」というイメージがついてしまうかもしれませんが、心身を壊すよりかはマシです。
日本には約170万の会社があり、人が足りている会社なんてありません。
どこの業界、どこの会社でも人手不足です。
僕は前の会社を辞めた理由を面接で聞かれたとき、正直に
「月々の残業が100時間を超えて、上司の口癖が仕事辞めたいでした。だから辞めました」
と言いました。
仕事を変えようと思った理由に一般的な正当性があるのであれば、別に「続かない人」と見られる心配はありません。
後々の心配も大切かもしれませんが、今は目の前のブラック企業という脅威から逃げる方が先決です。
次はもっと悪くなるかもしれないという恐怖
環境を変えることは怖いですよね。
ブラック企業が嫌で転職しても、転職先がもっと酷い環境かもしれないです。
誰だってそういった懸念はあると思います。
その対処法としては、徹底的にリサーチするしかありません。
社内の雰囲気、社員の表情、口コミ、噂、ネットの情報。
求人票から分析できる事があるなら徹底的に調べましょう。
でも一番確かなのは、面接に行った時の実際に働いている人たちの顔を見ることです。
今思えば、僕が勤めていたブラック企業に最初面接に行ったときは、面接担当者や社内の雰囲気は決して明るいとは言えませんでした。
あの時に察知して辞退していれば良かったのですが、当時の僕は就職を焦っていて、判断力を失っていました。
逆に今いる職場は面接時にフランクな感じでした。
第一印象って結構当たるものです。
面接に行ってみて、なんか嫌だなぁと思ったら辞退すればいいだけです。
先にも書いたように、日本には約170万もの会社があります。
あなたにとって良い会社は必ずありますので、諦めずに見つけてください。
動物はすぐ逃げる
人間は危機があっても同じところに留まってなかなか逃げようとしませんが、動物ってすぐ逃げますよね。
もちろん生きるためです。
地球上には何億匹もの生物がいる中、逃げることを恥だと思っているのは人間だけです。
むしろメスの取り合い以外で逃げ足の遅い奴こそ、個体として劣っていますよね。
どんな大きな強い動物だって、危機があればすぐ逃げます。
逃げるのは自然界では当たり前のことです。
なのに人間だけは本能がバグっているのか、危機の中にいてもなかなか逃げようとしません。
それは先にも書いたように、収入のため・転職しにくくなるため・次の環境に対する恐怖があるため、など様々な理由があるでしょう。
でも結局、上手く逃げた動物こそが生き延びているように、要は上手く逃げればいいだけなのです。
幸い、日本で餓死した人なんてなかなかいないですし、どうにか生きてはいけます。
将来のためのお金のために、いま体と心を壊しては本末転倒です。
人は過去にも未来にも生きられず、人生は今の連続があるだけです。
いま幸せでないなら、いつ幸せになるんでしょうか。
いま将来の幸せを見続けている人生なら、将来も将来の幸せを見続ける人生が待っているだけです。
いま人生に不満があるのであれば、いま変えましょう。
まとめ
・逃げるのは恥でもないし役に立ちます。
・日本には約170万社もあるので、あなたにとっていい会社は必ず見つかります。
・耐えていれば良くなるなんてことはありません。いま不満ならいま変えましょう。
ちなみに
「お前が辞めたって別のところでやっていけるわけないだろ」
という人がたまにいますが、あれはただ辞めてほしくないだけなので気にしなくてOKです。
淡々と無視して辞めましょう。
あと
「お前の代りはいくらでもいる」
と言う人もいますが、それは誰にでも言えることで、言っている本人にも当てはまるので
それも気にしなくてOKです。
そもそも首相ですらコロコロ変わっても日本が滅びることはなかったので、会社の上司ごときに
「お前の代りはいくらでもいる」
と言われても
「あなたもそうですよ」
と思うだけです。
そしてその上司だけではなく、その上司の上司ですら代りはいて、
社長の代りだっているのです。
みんながみんな付け替え可能なので、気にすることないです。
そもそも就職というものが嫌なら、時間がとれる職について副業を育てればいいですし、やり方はなんぼでもあります。
世の中には情報がたくさんあるので、やりたい放題ですよ。
昔みたいに身分制度もないですし、本当に良い時代になりました。
経済的に衰退してきてはいますが、転職しようがないほど仕事がないわけではないので、まだまだ諸外国に比べたら日本はイージーモードです。
本当にやばいのは治安が悪くなってきてからです。
まだそういった状況ではないので、僕はこれまで通り今の仕事をこしなしつつ、ブログや株に集中するのみです。