桜庭一樹さんの書評集「小説という毒を浴びる」を読んだのでレビュー

表紙

(2019年6月18日初稿)

桜庭一樹さんの作品は「私の男」から読み始め、過去の作品を遡り、2008年刊行の「ファミリーポートレート」からは止まってしまっているので、新刊を読むのは約11年ぶりです。

小説だけでなくエッセーや読書日記も面白いので、読書熱が再発してきたこの頃、新刊の書評集を手にとってみたところ、やっぱり面白かったのでレビューしてみました。

まず装丁ですがとても綺麗でファンタジックな絵ですよね。

裏面を見てみますと、香水?の瓶に花の絵が描かれています。

表紙ではわかりませんでしたが、裏面にはYuko Higuchiと書かれています。

ヒグチユウコさんのこと恥ずかしながら存じ上げませんでしたが、有名な画家さんみたいですね。

すごくかわいらしくてダークな感じのする絵を描かれています。

しかもポケモンの絵も描かれているという。

好きだなぁ。

表にもどって帯を見てみますと、「読書は本当に自由なもの。思いっきり誤読したっていい」と書かれています。

いやぁ、その通りだと思いますね。

読解力は誤解力ともいいますし。

かくいう私も誤読しまくりです。

主観的にどう思ったかに重きを置いているので、作品を読み返して「え、こんな内容だったっけ?」と思うこともしばしば。

まぁ、私の話は良いとして、桜庭さんの書評ですが、エッセーや読書日記の例にもれず独特で変態的で不思議で面白かったですね。

さっそく桜庭さんの話をしていきましょうか。

 

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桜庭一樹さんとは

桜庭一樹さんという名前はペンネームで、男性作家と間違われることが多いですが女性です。

代表的な作品は「GOSICKシリーズ」や映画にもなった「私の男」や、漫画にもなったショッキングな作品「砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない」や、数々の賞をとった「赤朽葉家の伝説」など。

桜庭一樹さんについてはこちらの記事で詳しく書いていますので、桜庭一樹さんをよく知らない方はまずこちらを読了ください。

おすすめの桜庭一樹の小説を紹介します

 

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書評集の感想

桜庭一樹さんと言えば大の読書家という言葉では納まりきらないほどの本の虫なので、この書評集に取り上げられていない作品も多数あるのでしょうが、率直な感想は「相変わらず変な本ばっかり読んどるなぁ(笑)」です(笑)

もちろん良い意味です(笑)

読書以外はほぼ無趣味で家の中では読むか書くかばかりしているみたいです。

空手はいまもやっているんでしょうか?

ファンとしてはそれも気になるところ(笑)

 

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読みたくなった作品5選

ここからは桜庭さんの書評集のなかで紹介されていた本の中から僕が未読の読んでみたくなった本を紹介します。

ここで紹介する作品以外にも読みたくなった本はありますが、それは今後実際に読んでレビューしていきます。

他にもナボコフの「ロリータ」やガルシアマルケスの数作やオードリーの若林さんの「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」など既読の作品もあったので、そちらも今後レビューしていきます。

では、読みたくなった作品を挙げていきましょう。

 

二十五年の妹(鯉浄土) 村田喜代子著

「二十五年の妹」は村田喜代子さんの「鯉浄土」という短編集に収録されている作品なのですが、この「二十五年の妹」が本当に変な話なんです(笑)

銭湯にある男から「体の不自由な妹を風呂に入れ、体を洗ってやりたい」と電話が来ます。

番台は承諾して兄妹を待ちますが、いつまでたっても来ません。

そしてその後、25後年もの間、同じ電話がかかり続ける。

いや、、、コワ!!(笑)

男の声はだんだん老けていくが、妹の年齢はいつ聞いても「11歳です」と答える。

いや、、、めちゃめちゃ怖いから!!(笑)

桜庭さんの記述では内容については3行くらいしか書かれてないのに、それだけでもうめちゃくちゃ読みたい!(笑)

いま僕のしょぼい妄想力で妄想する限りでは、電話主の男はすでに妹を亡くしていて、亡くした妹の妄執に取りつかれているのかもしれませんね。

読まないとわかりませんけど、というか読んでも真相がわかるのかわかりませんが、とにかく絶対読んでレビューします!(笑)

 

悪党が行く ピカレスク文学を読む 鹿島茂著

悪人が主人公の物語ってなんか惹かれませんか?

悪人に焦点を当てた物語をピカレスクロマンなどと言います。

ピカレスクロマンのなかには復讐をテーマにしたものや、悪が悪を倒す物語が多く、正統派な物語よりもアクが強くで好きです。

僕もそういった悪人が活躍する物語が好きな1人なんですが、うれしいことに桜庭さんもそうだったみたいで、好きなピカレスク文学の中にアルベール・カミュの「カリギュラ」を挙げていました。

カリギュラについては小栗旬さんが昔主演の舞台をしていたことがきっかけで読みたくなって買ったのですが、まだ積読(10年くらい)してます(笑)

はやく読まなきゃ!(笑)

本著はそういった悪党を主人公にした文学作品を取り上げ、なぜ悪党の物語が読者を魅了するのかについて書かれています。

悪党は物語内の偽善をなぎ倒しながら猛進していく、その姿に快感を覚えるのは読者の心のなかにある「偽善を憎むまっすぐな心」。

確かにそうかもしれないなぁ。

自分が清廉潔白な人間というわけではないですけどね。

偽善者が悪党にやられる展開って、なぜかスカッとするもんです。

 

図説「最悪」の仕事の歴史 トニー・ロビンソン著

今回取り上げる読みたい作品に順位をつけるとしたらこの作品が1位かもしれません(笑)

本著はかつてローマ時代からヴィクトリア時代に実在した職業にスポットを当てて、別の形で歴史を浮き彫りにしようということでイギリスのテレビ番組を本にまとめたものです。

そのなかでも強烈なのがローマ時代の「反吐収集人」です(笑)

昔の貴族の晩餐では、客たちが食べるために吐き、吐くために食べるため、床に吐しゃ物が溢れていたそう(笑)

いやきもちわる!!(笑)

それを片付けるから反吐収集人なんですね(笑)

いやぁ、月並みな表現になってしまいますがほんとにヘドが出る仕事ですね(笑)

反吐収集人や貴族が吐くために食べるという部分を読んで、僕はマルキドサドのソドム120日を思い出しました。

SMのS(サディスト)の語源になったマルキドサドの作品で、4人の金持ちの悪人が深い森の城館に少年少女を集めてやりたい放題するというものです。

まぁ内容は想像の通りと言いますか、反吐や排泄物がたっくさんでてきます(笑)

そしてそれが嬉々としておいしそうに書かれていること書かれていること(笑)

ていうかそればっかりです(笑)

渋澤龍彦訳と佐藤晴夫訳がありますが、澁澤版は冒頭の部分しか訳されていませんが、文章的には澁澤版の方が拡張が合って好きです。

佐藤晴夫版は平易な文章で、全訳されています。

話がソドム120日にそれてしまいましたが、「図説 最悪の仕事の歴史」かなり気になるので必ず読んでレビューします。

 

北村薫の創作表現講義 あなたを読む、わたしを書く

大作家家の北村薫さんが学生を前にした小説についての講義を1冊にまとめたものです。

書くことについて、想像を創造につなげることについてなどわかりやすく説明されているようです。

僕は小説を書いて文学賞に応募したこともありますが、また書いてみようかなぁと思う今日この頃。

そんな小説書きの人にも、書かないけど読むという人にも、読むということを理解するために小説技法の本はおすすめです。

小説を書くための本は何冊か読みましたが、どれもとてもためになりました。

北村薫さんの本著も読んでみたいと思います。

 

聖母の部隊 酒見賢一著

静かな村で暮らす有色人種の少年たちが、戦争によって家族を亡くし、白人女性コマンドーによって戦士として育てられます。

少年たちは新しい母である白人女性を慕うようになりますが、成長とともに大人と子供・男と女の力関係は微妙に変化していきます。

なかなか不穏な雰囲気がありますが、桜庭さんの記述ではグロい小説とのこと。

小説や映像問わずグロい作品は好きなので、かなり気になるところ。

しかもとてつもない多読家の桜庭さんの読書生涯で10本の指に入るほどの怪作とのこと。

かなーり気になる。

グロ作品といえば綾辻行人さんの「殺人鬼」とか先にあげたようなマルキドサドの「ソドム120日」とか、色々あるのでそちらも記事にまとめてみたいと思います。

 

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桜庭一樹作品を読んでみよう

桜庭一樹さんの作品って不思議な力があって、説明しにくいけど世界観にはまってしまうんですよね。

上記もしましたが、こちらにおすすめの作品や桜庭さんの情報をまとめているので参考にされてください。

おすすめの桜庭一樹の小説を紹介します

 

 

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HIRO

HIRO-BLOG運営者のヒロです | 元接客業なのに30代からブログを始めてWebマーケターに転職し、今では会社のマーケティング責任者で、採用にも関わっています。個人でブログも運営しています |「マーケティング×副業×転職×スキルアップ」などQOLを上げるための情報を発信中 | 中身は32歳妻子持ちのおっさんです | 【経歴】ブラック土木設計技師➡夜勤ホテルマン➡Webマーケター | 筋トレや熱帯魚が好き | プロフィール詳細

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