(2019年5月15日初稿)
ネットや書籍を見ると株で大儲けして巨額の財を成している億り人(おくりびと)の方々が散見されますが、
今から株を始める人にとっては、そんなすごい人たちは遠すぎてイメージがつかない!
ということでリアルな初心者の現状を知りたいと思う方もたくさんいらっしゃると思います。
僕は株式トレード歴1年半で若干利益があるという、とてもリアルな初心者なので、
初心者が株式トレードを続けるとどうなるか、という現状を知りたい方のための1つのサンプルにしていただければと思い記事を書いている次第です。
目次
株の初心者が1年半トレードしてみた総括
2017年11月にSBI証券の口座を開設しました。
SBI証券を選んだ理由は、ただ単に手数料が安くてユーザー人気があったからです。
他にも証券会社はたくさんありますが、比較サイトを参考にしてSBI証券に決めました。
実際に使っているのがSBI証券で他の証券会社を知りませんので自分で比較することはできませんが、
今のところSBI証券でトレードしていて使いにくいということはありません。
株式トレードの勉強期間
株式トレードを実際にする前に、株の勉強だけなら2016年の6月から主に書籍を通して始めていました。
つまり1年と4か月の間、勉強だけをしていたことになります。
さっさと実践すれば学習スピードは早まったのですが、株式トレードを行う元金がなかったので仕方ありません。
元金がなかったのもありますが、1年と4か月も勉強だけしていた主な理由は、ただ単に僕がビビりだったからなんですね。
仕事をして貯金もしながら毎月3万から5万円ずつ株の資金をためていき、
80万になってから始めようと思っていましたが、書籍によって網羅的な知識がついたと思ったので60万になった時点で始めました。
1年半トレードしてみた成績
株を初めて1年半の間、勝ったり負けたりを繰り返しながら現在は60万円が64.5万円になっています。
1年半トレードして4万5千円の利益だけですが、
お金を銀行に預けているだけなら増えなかったお金が、減るリスクはあるものの、
知識をつけて少しの手間をかけただけで4万5千円増えたのだからまぁ良いかなと思っています。
(スウィングトレードしているつもりですが放置していることもかなり多いです)
1年生き残れば御の字といわれる弱肉強食の株の世界で、
微々たるものですが利益が出ているということは、一応自分をほめてあげていいのかなと思っています。
初心者なんて9割以上が負けて株の世界を去ると言いますからね。
ただ少しずつ60万円が64.5万円になったのではなく、
40万円になったり70万円になったりしながら、いま64.5万円なのです。
資産は実力に比例すると思うので、自分の力はまだこんなものなんだと思います。
淡々と上を目指してやっていくだけですね。
メンタルの変化
負けている間は悔しくて知識やメンタルやテクニックが鍛えられましたし、
お金のことを「なんでもないもの」「ただの数字」と感じられるようになりました。
この僕の変身に関しては4.5万円以上の価値があったと思います。
こればかりは勉強だけではどうにもならないので、
実際にやって負けて落ち込んだり心臓バクバクさせたりして慣れるしかないですね。
いくら勉強してメンタルもわかったつもりになっても、
やってみると全然思った通りに上手く行きませんから。
書籍では感情を排して機械的にトレードすることを推奨することが多いです。
まさしくそれは正論で僕もそう思いますし、トレードを実際に始める前から知ってました。
でも、それはトレードを経験して慣れていくものなので、
本を読んだからといって実際にトレードしている時に機械的に冷静でいられるかといったら全然違うんですよね。
あらかじめ決めておいた利益確定ラインを越えたのに欲が出て売らずにいて、
そうしているうちに上昇が終わって値がどんどん下がって利益を逃したり、
損切ラインを設けておいたのにこれから上昇すると自分に言い聞かせて値が下がる株をずっとホールドしてしまったり、
そんなことたくさんしました。
その度に自分の馬鹿さが嫌になって後悔しまくりました。
まさかあれだけ勉強してプラン通りに動こうとしていた自分が、
欲に目がくらんだり、現実逃避したいがために、自分で決めたことを破るなんて、と。
つまりは「ここまで上昇したら利益確定売りをしよう、ここまで下がったら損切売りをしよう」
と初めに決めておいたプランがあるのに、
メンタルがブレブレなせいでプランを初志貫徹できなくなっちゃっていたんですよね。
プランを決めた時と、株が値動きしている時は状況が違いますし、
心理状態も違いますので、プランを決めた時の自分の思いを忘れちゃっているんです。
まぁプランを決めた時の心理状態を覚えていても当初の通りに動けるかといったらそうじゃないんですけどね。
こればかりは経験するしかありません。
なくなっても良い額のお金を資金にしなさいと言うけど
資金にするのはもちろん自分が働いて稼いだお金です。
資金にするのはなくなっても生活に支障をきたさない・メンタルを傷つけない金額(割合)にしてください
、と本でいわれて実際にそうしても、自分のお金が減るのは誰だって嫌に決まってますよ。
1000円でも嫌ですし、100円でも嫌ですよ。
そんなの当たり前じゃないですか!(笑)
でもやっているうちに気持ちに変化があります。
お金を増やしたくて株式トレードをしているのに、
お金にあまり関心がなくなるという変な境地なのです。
明らかに以前の僕とは考えというより「感じ方」が違うんです。
頭で理論的に考えているだけではなく、肌感覚でそういう感覚を持っているということです。
だからもう60万円が40万円になっても心臓バクバクしませんし、
たぶん0円になってもまたやりゃーいいかと思うだけでしょう。
まぁそんなになる前に機械的にロスカットライン(損切ライン)を設けて損切しますけどね。
株をやっている理由
僕は欲深いのでやりたいことがたくさんあります。
一生仕事をするのも嫌で、若年リタイアしたいのですが、そのためには資金が必要です。
お金はあるだけあればいいですが、そんなフワッとした目標よりも、
やりたいことを書くほうがいいモチベーションになりますね。
いまのところの目標は、労働とブログと株の収入を同じくらいにすることですね。
例えば労働で月20万円もらっているなら、ブログと株でも20万ずつです。
そうすればまずはかなり生活にゆとりがでますし、心理的にも楽ですよね。
まずはそこを目指しますが、その先の夢を叶えるためにはそれだけでは足りないので、
ゴールを見据えつつ目の前の小さな目標に向かって淡々とやっていこうと思います。
株の勉強方法
実践に勝る学びはありませんが、僕はトレードを始める前完全に独学で学んでいました。
スクールに通うのは高額ですし、株をやっている人も知り合いにいませんでした。
効率が悪いかもしれませんが、とりあえず100冊は株に関する本を読もうと思いました。
100冊と言わずたくさん読めば、とりあえず情報は共通のものがたくさん出てくるでしょう。
これは株以外にも言えることですが、多くの書籍のなかでいわれている知識がそのジャンルの基礎知識であり王道だと思ったので、まずそれを探すために株の本を多読しました。
最初は株の王様であるウォーレン・バフェットさんに関する本を数冊読みましたが、
色々読んでいるうちにテクニカル分析やファンダメンタル分析の知識がなんとなくついてきました。
レベルが高くて意味不明な本も何冊かありましたが、理解できないものは血肉にならないので放置しました。
それは自分のレベルが上がってからまた挑戦すればいいだけなのです。
結局74冊読んで、だいたい知っている内容ばかりになったし読んでばかりいるのも飽きたので、読むのをやめました。
一番いいのは資金があればさっさと初めて、実践しながらわからないことを本やネットから学んでいくのが早いと思います。
ちなみに株の本にかけたお金はAmazonで中古もたくさん買ったので、トータルで2万円くらいだったと思います。
初心者の僕が読んでもわかりやすくとてもためになった良書を載せておきます。
スウィングトレード
僕はスウィングトレードや中期投資をやっている「つもり」です。
株の勉強をし始めたころはバフェットさんのバリュー投資に注目して関連書籍を読みましたが、
初心者の自分がやるにはあまりにも難しすぎました。
そもそもバランスシートなどの決算書が読めないのに会社のバリュー(価値)などわかろうはずもなく、
バフェットさんの偉人としてのファンでありながらも、バフェットさんの本を読んでもチンプンカンプンで、
その手法を吸収するには至りませんでした。
かといって僕はゆるくまったり生きたいのでデイトレーダーになるつもりはなく、
長期投資もできない・短期投資もできないということで株を1週間ほどホールドするスイングトレードや数か月ホールドする中期投資を選んだ次第です。
結局投資法に正解は無く、一応王道はありますが自分に合ったやり方をやるのが一番だと思います。
投資はスポーツや仕事と同じでやっていかないと上達しないので、技術を高めていくしかないのだと思います。
ちなみにファンダメンタル(会社の業績を見て判断する投資)だけとかテクニカル(株の値動きの波を読む投資)だけで勝負するのはあまりにも心もとないので、
僕は会社のファンダメンタルとテクニカル両方見ています。
株の判断材料
この項目では僕がどうやってトレードする株を選んでいるかを解説します。
業績が右肩上がりであること
いくらテクニカルが素晴らしくても業績が伴わなくては不安です。
不安が残っていれば、それは僕の判断に狂いを生じさせます。
自分の生きたお金を使ってトレードするのですから、不安要素を残したままトレードするのはいけません。
業績のいい会社はSBI証券のサイトでフィルターをかけて検索したり、
ヤフーファイナンスやみんかぶを見ればいいだけなので、そんなに難しい事ではありません。
色々チェック項目はあると思いますが、僕は経常利益の推移くらいしか主に見ていません。
値動きの波が安定していて読みやすい事
そんな銘柄ほとんどないですけどね。
過去の株の値動きのバイオリズムを見ていれば、
だいたいこれからどういう風な値動きをしていくのかわかる……
わかるわけではないけど1つの参考にはなるのではないでしょうか。
株を買うときは上昇トレンドの押し目買いをするので、ろうそく足などはあまり気にしていません。
それよりも半年くらいの大きな波を見てその株の値動きの癖を見るようにしています。
トレード手法
先にも書きましたが、王道通り、現物で上昇トレンドの押し目買いをします。
業績が良くて上昇トレンドにある株をピックアップしておいて、
欲しい金額・ここまでは下がってくる(押してくる)であろう安値を自分のポートフォリオ画面にメモしておきます。
そして値動きをチェックしておき、欲しい金額に近づいてきたら指値買い注文をして待ちかまえます。
思ったより値が下がらず買えなくてもそれはそれでOKです。
自分の思った通りにする、というのが一番大事なのです。
しかし思った通りに買えても、一気に何株もたくさん買いません。
上がれば売りますし、下がれば少しずつ買い集めます。
業績が良いのであれば、買った金額からナンピンしてもあまり怖くないからです。
そのためには、この会社は大丈夫だと確信を持てる会社を選ばなくてはなりません。
あとボリンジャーバンドは気にしています。
人によってはボリンジャーバンドは全然あてにならないという方もいらっしゃいますが、
僕は経験上「ボリンジャーバンドの言うとおりにしておけばよかったー!(泣)」と判断を誤ったことが何回もあるので、
いまはまだまだ値が伸びそうだなと思っても、ボリンジャーバンドのいう事を素直に聞いています。
最後に
いかがだったでしょうか。
専門用語がでてきて意味不明な部分もあったかもしれませんので、
専門用語にはなるべくリンクを埋めるようにしました。
僕はまだまだ新米の株式トレーダーなのでこれからもたくさん学ぶことがあります。
また負けることもたくさんあるでしょうが、その度にたくさん学べるのでわくわくしています。
負けても負けてもやり続けるってことは、たぶん僕は株が好きなんだろうなと思います。
この記事を読んで少しでもあなたのためになれば幸いです。