映画

映画「ヒメアノ~ル」観たから感想書くよー(ネタバレあり)

lizard

(2019年5月20日初稿)
(2020年4月27日改稿)

友達に紹介されて観ましたー!(笑)

サイコキラー映画好きの僕ですので、どんなもんかと思って観てみたら、

面白かった!!

レビューを書こうと思うほどに!!

観た後も余韻が残るほどに!!

僕は思うんです。

良い映画って、観る前と観た後の日常を変えてしまうものだと思うのです。

映画に限らず創作物の作り手は、みんなそういったことを考えながら作っていると思います。

それくらい影響のあるものを作って目にもの見せてやろうと思っているはずです。

この「ヒメアノ~ル」からは、そういった気概をヒシヒシと感じました。

いい刺激を受けると人はアウトプットしたくなります。

もう少し砕けて言うと、人は衝撃を受けると人にそのことを言いたくなりますよね?

今の僕がその状態です(笑)

さて、早速レビューしていきましょう。

 

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あらすじ

岡田進は清掃会社で働きながらも、漫然と過ぎていく時間に不安と孤独を募らせていた。

そんな中、岡田は同じ清掃会社で働く、更に冴えない先輩の安藤勇次とひょんなことから仲良くなる。

安藤はコーヒーショップ店員の阿部ユカに恋をし、岡田は止めたが安藤の恋心は止まらず、岡田は安藤の恋の手助けをする中で皮肉なことにユカに告白され、付き合うことになってしまう。

多少のトラブルはありつつも岡田たちの日常はぐだぐだと過ぎてゆく。

しかし岡田たちの恋愛劇の裏では凄惨な殺人劇が起きていた。

岡田の元同級生で酷いいじめを受けていた森田正一は突発的で理不尽な殺人を行いながらユカに目をつけつけまわすようになり、徐々に岡田たちの日常を侵食し始める。

(Wikipedeiaより引用)

 

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ヒメアノ~ルの意味

【hime-anole】というのは造語みたいですね。

アノールというのはトカゲの一種らしく、ヒメが付くことで、ヒメトカゲという体長10cmほどの小型爬虫類を表し、

つまり強者の餌となる弱者を意味するようです。

タイトルからさっそく【捕食者】と【餌食】というサイコキラーものを連想させますね。

 

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キャスト

森田正一(サイコキラー・主人公) → 森田剛
岡田進(森田の旧友・もうひとりの主人公) → 濱田岳
阿部ユカ(森田につけ狙われている。岡田の彼女になる) → 佐津川愛美
安藤勇次(岡田の職場の先輩・ユカのことが好き) → ムロツヨシ

まさかジャニーズの森田剛さんが頭のいかれたサイコキラーを演じ切るとは思いませんでしたが、とても良い意味で裏切られました。

まさしく、森田剛さんはサイコキラーを演じ切っていました。

無気力でやばめな異常者を本当に良く演じ切っていたと思います。

そのほか主要人物のキャストは力のある役者で固められたことによって、コメディ部分とシリアス部分が交わる一見アンバランスなこの映画でも違和感なく観ていられました。

 

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好きな・印象的なシーン

 

開始40分後のOPからの雰囲気の変化

前半部分は、冴えない主人公の岡田君と職場の先輩の安藤との日常のやりとりです。

安藤はコーヒーショップで働くユカに恋をしているので、ユカにアプローチするために岡田君を使います。

小心者のおじさんとのしょうもないやりとりの数々にクスリとしながらも、森田君という異物が画面に混入してくることによって映画は少しずつ

「あ、これやばいな。なんか起こるな・・・」

という雰囲気になってきます。

そして映画開始から40分後、やっとオープニングなのですが、そこからコメディタッチだった雰囲気から一気に温度がぎゅうううっと下がって映画がダークな雰囲気になっていくのを感じます。

高低差で耳キーンのやつですはい。(笑)

なんか真夏に外歩いててめちゃくちゃ暑いのに、室内に入るとすんごいクーラー効いてて寒ッ!!ってなることあるじゃないですか?

ここに温度差のカーテンあるん?みたいな(笑)

映画でそれを感じたのはこれが初めてかもしれないですね。

とてもわかりやすく素直な演出でしたが、前半のコメディタッチとのギャップと相まって、素晴らしい効果を生み出していました。

最初から怖い映画だったら「そういうもの」として観てしまうのですが、ヒメアノールでは前半と後半で色をがらりと変えたことによって、ホラー映画にありがちな単調さを上手に払拭していました。

 

ベッドシーンと殺人シーンを交互に見せたシーン

猟奇殺人犯とか快楽殺人犯というのは、ほとんど性欲と攻撃性が結びついちゃったパターンが多いです。

脳の成長過程で普通の人は性中枢と攻撃中枢が分化して育っていくのですが、ほんまのシリアルキラーというものは性中枢と攻撃中枢が未分化のまま成長してしまったパターンが多いとのこと。

なんで僕がそう言うかというと、昔殺人鬼についての小説を書いていたこともあって、その資料として現実にいた世界中の殺人鬼についての書籍を気持ち悪くなるくらい読み漁ったからです(笑)

監督もそれをわかっていて、岡田君とユカのベッドシーンと、森田君の殺人シーンを交互に見せて、森田君にとって殺人とは快楽なんだよ、ということを見せているわけですね。

非常に説明的なシーンではありますが、この映画と森田君の内面を象徴するシーンでもあります。

しかし映画では森田君が過去にイジメに遭っていたことによって、頭がバグってしまったということを説明するシーンもあるのです。

たぶん監督の意図としては、イジメのせいで森田君がおかしくなったということを言いたいのかもしれませんが、僕にとっては、やはり森田君は最初からおかしくて、イジメのせいでシリアルキラーになったというよりも、イジメは単なるシリアルキラー化するためのトリガーだったんじゃないかと思えてしまいます。

だからこそ、いじめがなければもしくは、、、と思えるようにもできているのですが、それでも森田君が元々おかしいやつだったということは揺るがないと思います。

 

カレー

民家に侵入し、犯して殺した妻の前でカレーを食う森田君

帰宅した夫を殺した後、再び淡々とカレーを食う森田君

この一連の流れのカメラワークが秀逸でした。

とても不快なシーンであり、森田君の異常性をよく表しているシーンでした。

人を人とも思わず、飯の邪魔だから殺そう、みたいに躊躇なく人を殺して淡々とカレーを食う森田君は、まるで別の生き物のように映りました。

タイトルの通り、殺された家族は完全に森田君にとってのヒメアノール(被捕食者)でした。

 

銃打って、うるせっ

森田君がユカのアパートのドアをバンバン足で蹴っていたところを見咎めた隣人は、森田君にやめるよう詰め寄ります。

その際に、森田君はすかさず警察から手に入れた拳銃を撃ち、その玉は隣人の耳をかすめるのですが、

初めて拳銃を撃った森田君のリアクションが素晴らしかったのです。

拳銃を撃って、森田君はちいさく一言

「うるせっ」

とこぼします。

森田君はただ、拳銃の音がうるさかったことに驚いたのです。

多くの映像作品では、人が初めて拳銃を人に向けて撃つシーンでは

「私はなんてことをしてしまったんだ・・・!」

といった表情をしています。

もしくはヒャッハー系。

どの作品とはいえなくても、頭に映像が浮かぶ人はたくさんいると思います。

それだけ初めて拳銃を撃った時のリアクションというものはテンプレ化しているものです。

でも森田君の反応は、僕がいままでどの創作物でも観たことないリアクションをしてくれました。

人のことガチで撃っといてただ、うるせっ、て(笑)

人に銃を撃つ事をなんとも思っていない森田君をよく表している良いシーンでした(笑)

 

遊びにおいでよ

ラストシーン直前ですね。

岡田君を乗せた森田君の車が事故って、ズタボロになった森田君が警察につかまるシーンです。

その際、森田君は明らかに現実と妄想の区別がついておらず、昔の岡田君と遊んだことを現在の現実と思いこみ、岡田君に向かって「またいつでも遊びにきてよ」と言います。

あの時の森田君の穏やかな表情は、モンスターだった森田君をさらに狂人として印象付けさせる効果もありましたし、逆に森田君も元々は友達とゲームをするのが好きだった普通の男の子だったんだと思わせ、印象を逆転させる効果もあります。

1つのシーンで複数の印象を与える素晴らしい表情でした。

 

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気になったところ

ここまでは絶賛しましたが、映画を観ていて少し気になった点、個人的にちょっと残念だったシーンをあげたいと思います。

 

無能な警官

一家を惨殺して家の中でくつろいでいた森田君のもとを、警察が尋ねるシーンがあります。

明らかに一家が行方不明になっており、家から出てきた森田君の言動がおかしいし、庭には殺された家族を埋めるために掘り返した跡があるわけです(笑)

なのに、やばさビンビンなのにひとりで森田君のいる家の中に入る警官(笑)

まず家にひとりで入る前に「わかりましたーそうなんですねー!」とかなんとか言ってその場から離れて森田君を見張りながら救援を頼むとかしないんかい!と思いましたね。

切断された体の一部が入ったビニール袋が発見されたところで警察官は森田君に刺されるわけなんですが、一週間たっているならまず臭いがめちゃめちゃするだろうと(笑)

それだけじゃなく、明らかに怪しい森田君を背にして家に入る警察の不用心さ(笑)

金八先生のチャリンコ巡査さん以上の平和ボケ警官ですよ(笑)

案の定、包丁持った森田君にズボッてされますしね。

全体的に面白い映画なのに、無能警官という「森田君に拳銃を奪わせるためだけの装置」にちょっと冷めてしまったシーンでもありました。

まぁ、あれがないと森田君は拳銃を所持できないので、仕方ないといえば仕方ないシーンです。

 

保護されない主人公たち

無能な警官に引き続き、無能な警察たちです。

明らかに主人公の岡田君とヒロインのユカの周辺で事件が起こっていて、ふたりにわざわざ事情聴取までしていて、犯人の目星はついているのに、ふたりを保護しない無能警官たち!(笑)

そのまま家に戻らせるとかありえないですからね。

でもそれがなければ続く森田君と岡田君のバトルシーンもなかったわけですので、なんというか、しょうがなかったのかなとも思います。

警察が優秀過ぎたら森田君すぐつかまって物語にならないですからね。

 

わぐっちゃんの段取りの悪さ(笑)

これも森田君に殺されるためだけの役割でした。

わぐっちゃんという森田君の旧友は森田君から金をたかられていました。

そのため、わぐっちゃんとその婚約者が森田君を殺しに森田君のアパートに来るんですが、

森田君の殺害を決意して実行に移すまでの段取りの悪さたるや!(笑)

変なこと言いますが、人を殺すというのにあまりにも計画性とシミュレーションが足りていません(笑)

案の定、森田君のアパートについて、わぐっちゃんが森田君を一発殴った後、婚約者が森田君をロープでしばろうとするはずなんですが、そのロープが絡まって出ない出ない(笑)

あたふたしているうちにわぐっちゃんは森田君にエンピツのようなもので首を刺されてジ・エンドでした(笑)

もうね、婚約者が車中で「森田を殺そう」と言った時から負けフラグビンビンに立っていたわけなんですが、キレイにフラグを回収してくれましたね。

あまりにも様式美すぎて面白かったんですが、シリアスというよりも笑っちゃったシーンになったのでちょっとマイナスポイントかもです(笑)

あれはあれはすごくおもしろかったんですけどね(笑)

 

 

他の猟奇殺人物との比較

ここからは、僕の中でこのヒメアノールを位置づけるために、他の作品と関連付けて考えてみたいと思います。

 

冷たい熱帯魚

日常がだんだんとおかしくなっていく雰囲気はすごく似ていると思いました。

ただ殺人鬼の村田(でんでんさん)は自身の金銭欲のためにゴミのように人を殺します。

とてもハツラツとしており楽しそうです(笑)

森田君は快楽のためもあるのですが、生きるためと生きる絶望により人を殺します。

殺人鬼にもいろんなタイプがいるんですね(笑)

どちらかというと冴えない主人公の社本が村田に打ち勝つために殺人鬼に覚醒したので、

その点においては森田君と似ているかなーと思います。

どちらかというと僕的には冷たい熱帯魚のほうが実話をもとにしているのにも関わらずエンターテイメントとして面白く、

ヒメアノールのほうがリアルで不快で怖かったです。

 

アメリカンサイコ

映画の冒頭で、岡田君の職場の先輩である安藤(ムロツヨシ)は、底辺か底辺でないかに関わらず、生きていれば誰にでも不満はあると言いました。

でも森田君は、金のあるやつらは底辺の俺らとは違うと言いました。

しかしアメリカンサイコでは、上流階級の心の乾いた若者を描いています。

クリスチャン・ベイル演じる主人公のパトリック・ベイトマンは、若くして高級マンションに住み、毎日高級ディナーを食べています。

スキンケアや筋トレにいそしみ、何不自由ない生活をしています。

しかし物質や見栄に侵されたパトリックの心はいつも乾いていました。

自分の心をとても空っぽのように感じていたのです。

その不満を解消するように、パトリックは娼婦や老人や同僚などを次々と殺していきます。

快楽のために人を殺している点では森田君と似ていますが、パトリックの場合は本当に理解不能です。

頭とルックスが良く普通にしていれば女性にもてるのに、どんどん女性を暴力の毒牙にかける様子は、アメリカの高IQの連続殺人鬼であるテッド・バンディを想起させます。

でもパトリックは映画のなかでのモンスターという感じがするのに、森田君はリアルにいるやばい奴感があって、どちらかというと森田君の方がマジで怖いです(笑)

 

他にも

レッドドラゴンのハンニバルレクター

黒い家の菰田幸子

SE7ENのジョン・ドゥ

親切なクムジャさんの先生

など大好きな殺人鬼はたくさんいるんですが、あまりにも森田君とは違うので泣く泣くノミネートからはずしました(笑)

 

実際の殺人鬼との比較

森田君は、人を人とも思わず、人を紙きれのように殺す点や、妄想と現実の区別がつかない点において、実際にいた殺人鬼と照らし合わせるとタイプ的にヘンリー・ルーカスに近いんじゃないかと思いました。

ヘンリールーカスは全米で300人以上を殺害したと言われているシリアルキラーです。

僕の憶測でしかないですが、たぶん森田君のモデルの一人ではないかと思っています。

ヘンリールーカスも性的虐待を受けていますし、森田君は同級生から性的虐待を受けています。

あと先程ヘンリールーカスは300人以上を殺害したと書きましたが、そのあいまいな数字にはわけがあって、ヘンリールーカス自体が妄想と現実の区別がついていないせいで殺した人数を覚えていないんですね。

捜査のおかげでわかっているのが最低300人はいるというだけで。

本当はもっと殺しているかもしれないのです。

さらに、死刑が行われるはずでしたが、ヘンリー自体が心神喪失状態であることと証拠不十分によって、死刑を免れ、ヘンリールーカス連続殺人事件特別捜査班のメンバーとして助言をします。

それを踏まえて考えると、たぶん森田君もしばらくは死刑にはならないでしょうね。

たぶん心神喪失で死刑にはならないでしょう。

責任能力がないということで病院送りになる可能性が高いと思われます。

被害者からしたらなんとも歯がゆい話ですが、それを想像するとさらに寒気がしましたね。

ラストシーンで妄想と現実の区別がつかなくなった森田君が、岡田君に「また遊びにおいでよ」と血だらけになって言うシーンは、森田君に同情させるための効果も狙われていたと思いますが、

今後の被害者の報われなさを考えると、僕にとってはとても怖いシーンに感じられました。

 

 

自分はどうするか

良い映画というものは日常を変える映画だと思います。

まぁ、十分変えたと思います(笑)

家にいるときとか、道歩いたりするのちょっと怖くなりましたもんね(笑)

それくらいの衝撃があったということです。

僕としてはね、森田君みたいにならないように筋トレとお金稼ぎをがんばって、

やばそうな人とはかかわらない、ということだけですね(笑)

森田君のリアルにいそうなやばい奴感のせいで、包丁持ったやばい奴に遭遇してしまったら誰でも瞬殺されてしまうんだ、

誰でも一瞬で日常から地獄に落とされてしまうんだという事をまざまざと見せつけられ怖くなりましたね。

ああいう包丁持った無差別に殺しまくるやばい奴に出くわしてしまった時って、正直どうしようもないですよね。

だって車の中にいたらいきなり「降りろー!」とか言われて、降りようとしてるのに包丁でズボッとされるんですよ?

そんなのどうやって防ぐんでしょう?

もうあんなの災害と一緒ですよね。

普通に道歩いてたら、いきなり脳天にカミナリ落ちてくるとかのレベルです。

いや、災害のほうがまだましかもしれません。

いちおう対処は出来る部分もあるから。

そう考えると、アメリカがいつまでも銃規制しないのも一理あるなーとも思ってしまうんですよね。

明らかに銃があることによってたくさん人が死んでいるわけですが、森田君に包丁や銃つきつけられたら、自分も銃つきつけるしか対処しようがないですもんね。

なんぼ体鍛えたって意味ないし、じゃあ体中にジャンプ巻いて生活するなんてことはできないじゃないですか。

いろいろ考えたけどやっぱり無理ですよね。

ただひとつ対処法があるとすれば、もうシステマするしかないですよね?

では最後にピーマンズスタンダードさんの動画を載せてお別れとします。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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HIRO

HIRO-BLOG運営者のヒロです | Webマーケティング社員&ブロガー | 「スキルアップ×副業×転職術」などQOLを上げるためのtweet&ブログを更新中 | 【経歴】ブラック土木設計技師➡夜勤ホテルマン➡Webマーケター | 筋トレや熱帯魚が好き | プロフィール詳細

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